1.高配当株投資(5703 日本軽金属)

2.高配当株投資

インカムゲインとキャピタルゲインを同時に狙おう

高配当株の人気銘柄と言えば、NTTやKDDI、東京海上のような、
安定した業績で業界内のシェアの高い銘柄が思い浮かぶと思います。

ただし、上記3銘柄のように株価が右肩上がりの銘柄を今から買っても、
配当金は受け取れるかもしれませんが、思わぬ業績不振からの値下がりによる、
元本割れのリスクにさらされると考えます。

よって高配当で割安、つまり実力に対して低く評価されている株を探していきたいと思い
いくつかの銘柄をピックアップして考察を進め、
インカムゲインとキャピタルゲインを同時に狙う銘柄探しをしていきます。

ただし紹介する銘柄の購入を勧めるものではありませんので、ご了承ください。

記念すべき初回は5703 日本軽金属

日本軽金属(https://www.nikkeikinholdings.co.jp/index.html)の
1株あたり配当金は85円配当利回りは5.62%です。(2022年12月末現在)
日本軽金属は日軽金という呼び名で親しまれています。

ただ、BtoBの企業なので日常生活ではあまり馴染みのない会社かと思います。
社名をよく目にする場と言えば、
新幹線の車内電光掲示板に流れる「アルミのことなら日軽金」という広告です。
日軽金の素材は新幹線にも用いられているため、アピールしているのでしょうね。

さて、そんな日軽金は高配当銘柄ですが、景気に左右されやすい景気敏感株であります。
投資妙味はあるのかないのか、いくつかの指標も見ながら確認をしていきます。

株価推移

2017年末頃をピークに、徐々に株価を下げていき、現在は1400円前半~1600円くらいをウロウロしています。 2022年の年初来安値は10月3日に記録した1426円でした。

出典:tradingviewより

安値をつけたきっかけは、業績の下方修正予想を出したことでした。
当初の2023年3月期通期の純利益予想は、前期比16%減の140億円でした。
しかし2022年9月末、そこから更に予想を引き下げ100億円の連結業績予想に下方修正を出したのです。
理由は、原材料高と部品不足による自動車向け部材の販売減少が大きく響いているためです。
もしこの銘柄の減配リスクが低く今後の伸びが期待できるのであれば、
インカムもキャピタルも両方狙えるお宝銘柄になりますね。

今後の会社としての伸びしろは
「環境対応車向け部品ビジネス」「グローバル市場(米国・ASEAN・インド・中国)の拡大」 あたりかと思いますので、次回の決算発表ではそのあたりの進捗が気になるところです。

配当金推移

株価が伸びていた時代とその後は頑張って配当金を伸ばしていましたが、
2021年はコロナショックの影響もあって利益が減少し、減配してしまいました。
2023年は据置ですが、維持・増配を頑張っている印象を受けます。
発表している利益配分の方針も「継続的かつ安定的な株主還元」を掲げています。
ただし2023年は減益ながら配当を維持するので、一時的に配当性向が上がり、
今後の安定的な配当を出すために2024年は減配の可能性もあるのかなと感じます。

まとめ

初回は日本軽金属を見ていきました。

景気敏感株であるため、減配のリスクはあります。
および、伸びしろの可能性のあるテーマの状況次第では今後数年間は事業が苦しい時期が続くかもしれません。 結果、減配と更なる株価値下がりによる元本割れのダブルパンチを受ける可能性は十分にあります。
ただ、老舗の大手企業ということもあり、簡単には倒産する心配は低いと思いますし、現在の不調は景気循環の一環かなと個人的には感じます。
そのため、数年間塩漬けにしてもよい余裕資金があれば、数年後に笑って過ごせる可能性も 十分に考えられる銘柄だと思います。

ではでは!

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